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自転車事故賠償が払えない!兵庫は義務化!役立つ自転車保険の選び方

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道路交通法が2015年6月に改正され、自転車の取締りが強化されたのをご存知の方も多いのでは。
そして2015年10月、全国初の自転車保険の義務化が、兵庫県で始まりました。
交通事故の約20%が自転車の関わる事故になっている今、子供が被害者になることはもちろん、加害者になる可能性もあります。
今回は、賠償の高額化で払えない事態を避けるための保険、そしてトラブルに巻き込まれたら、どうすればよいのかを見ていきましょう。

自転車保険の必要性

2008年9月、兵庫県神戸市。
坂道を下っていた、小学校5年男児の自転車と、歩いていた女性が正面衝突、その女性はいまだ、意識が戻らない状態が続いています。
その裁判、少年の前方不注意とスピードの出し過ぎを原因とし、なんと9500万円の賠償命令を母親に命じました。
親の監督不行き届きだと断じた判決は横暴なのでは、との声もありますが、被害者の方の状況も考えると妥当では、との声もあります。

他にも数千万円を超える賠償の判決が次々出されており、賠償金が払えない、自己破産するケースも出てきています。
保険を掛けておかなければ、と思われたかもしれませんが、実は知らない間に自転車保険と同等の保険に加入している場合があります。

個人賠償責任保険の存在

自転車保険という名前ではないものの、保険やクレジットカードに付帯している特約が、自転車保険として使えます。
掛け金としては月100円台のものもあり、家族全員分の補償が出来るという、とてもコスパの高い優秀な保険です。
ただし保障されるのは、損失を与えた相手に対する額で、自分の怪我などは対象外。
コンビニや携帯で加入できる自転車保険は、掛け金は少し高くなりますが、被害者・加害者どちらも補償するので、特化した単体の保険としては優れています。

生命保険だけでなく、医療保険、住宅保険(火災・地震保険など)、損害保険、共済などに付いている場合もあるので、一度確認してみてくださいね。
共済などでは個人賠償の部分がアピールされていることがあるので、お使いになったことがある方も少なくないと思いますが。
お店で商品を壊してしまった時、マンションなどでお風呂の水をあふれさせてしまった時、ペットが噛んでけがをさせた時...。
広い範囲で身近なトラブルに対応し、補償額が1億円を超えるものもあります。

ただ、確認しておいてほしいことがあります。

示談交渉権の有無

自転車で事故に合った時、特に子供の場合は、状況の把握が難しく、本人より周りが感情的になることが多いようです。
結果、被害者との交渉が不調に終わり、高額の賠償金を要求され、払えないケースも多くなっています。

まず、自転車とはいえ事故なので、面倒でも警察へ届けるのが原則です。
そして相手との話し合いは第三者を介すること。
こちらのために全国に10カ所ではありますが、自転車事故の相談ができるADRセンターが設けられています。
詳しくは法務省のかいけつサポートホームページをご覧になってくださいね。

そして個人賠償責任保険の中には、交渉を引き受けてくれる示談交渉権をサービスでしてくれるものもあります!
こちらがあるとないとでは、かなり保険の充実度が違ってきますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

編集後記

誰もが乗れるものだけにトラブルも多い、更に賠償金が高額、となれば保険を考えないといけないですね。
自転車購入時にTSマーク付帯保険を付けておくと、最大5,000万円の補償が付きますが、示談交渉は自分ですることになります。
今の季節は自転車で出かける絶好の季節です。
保険会社の回し者ではありませんが(汗)、この機会に個人賠償責任特約や保険を今一度確認して、もしもの時に備えましょう!

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