毎年春になると、ニュースを賑わす「花粉症」という文字ですが、今年は去年の4~6倍の飛散量とも言われていますね!
そんな辛い花粉症ですが、どんな治療法をしていくのがよいのでしょうか。
自宅でできる対策など、花粉症の季節の前にやっておきたいことをまとめてみましょう!
Contents
そもそも花粉症はなぜ発症するの?
体の中に入ってきた花粉に対し、私たちの体の中で花粉という異物に対抗するため、リンパ球がIgE抗体というものを作り、このIgE抗体が肥満細胞と結びつきます。
その後侵入してきた花粉と肥満細胞の表面に結びついているIgE抗体が出会うと、花粉を体の外へ出すように、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。
この体の外へ花粉を出そうとする働きが、あの辛いくしゃみや目のかゆみ、鼻水の正体です。体を守るための防御反応が、かえって私たちを苦しめているのです。
また、もともとアレルギー体質の人や、ストレスを感じやすい人、食生活が乱れている人や大気汚染などの影響を受けやすい人などは発症しやすいと言われています。
花粉症を予防する対策は?
花粉症を予防するには、花粉が飛散するピークより前に対策をしておく必要があります。
花粉に負けない抵抗力のある体を作るにはどうしたら良いのでしょうか。
1.免疫力を高める食事を取り入れる
花粉症に限らず、アレルギー症状に対抗するには免疫力を高めることが有効です。
免疫細胞を活性化させるために整腸作用のある食材を取り入れたり、活性酸素に対抗する抗酸化作用のある食材を積極的に取り入れるようにしましょう。
<整腸作用のある食材>
ヨーグルト・納豆・玉ねぎ・にんにく・バナナなど
<抗酸化作用のある食材>
ニンジンや緑黄色野菜などのビタミンA
アセロラやレモン・キウイなどのビタミンC
アーモンドやかぼちゃ、アボカドなどのビタミンE
ほかにもトマトや緑茶、ブルーベリーなどが有効です。
2.疲れをためないようにする
疲れがたまったり、睡眠不足になると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経が乱れることは、免疫力が低下することにつながります。
忙しい日々の中でも、リラックスしてゆったり過ごせる時間を意識して作るようにしましょう。
3.抗アレルギー剤を使用する
花粉症がひどい人は、花粉が飛散する2週間くらい前から抗アレルギー剤を予防的に使用することで、症状を軽くすることができます。
病院等で症状を説明し、医師の診察のもと処方してもらうようにしましょう。
病院ではどんな治療をするの?
花粉症が辛い人でも、民間療法を利用したり、自己判断で市販薬を使用しているという人も多いのではないでしょうか。
病院へ行くのに抵抗があるという人もいることでしょう。病院ではどのような治療法が受けられるのでしょうか。
病院は、耳鼻科・耳鼻咽喉科・眼科・内科などを受診しますが、自分の症状で一番辛い症状のある科を受診すると良いでしょう。
病院では、問診や皮膚反応検査、鼻粘膜誘発テストや血中のIgE検査などで、花粉症なのか、その他のアレルギーによるものなのかを診断します。
診断結果と症状の度合いなどから薬が処方されます。処方される薬には、経口薬だけでなく点鼻薬や点眼薬など様々です。
薬の効果は、薬を飲み始めてからだいたい2週間後から現れるので、症状がひどくなる前、なるべく早めに受診するようにしましょう。
花粉症対策はいつから始めればいい?
花粉症は樹木の種類や住んでいる地域によって、飛散の時期やピークが異なります。
自分でできる花粉症の予防対策は、ピークの約1ヶ月前くらいから始めると有効です。
編集後記
毎年花粉症に悩まされている人は、早めの対処が重要です。
花粉症に関する情報も積極的に集めるようにしましょう。
病院などで専門的な治療法も取り入れながら上手に乗り切っていきましょう!