最近、自然災害が多いと思いませんか?
今月に入ってすでに台風、突風、竜巻、大雨・・・日本のどこかが災害に見舞われています。
そんな時に頼りになるのが火災保険です。
実は今年から火災保険料が実質値上げされます。
値上げはいつからなのか、値上げ理由と今からでも間に合う節約法を見ていきましょう。
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火災保険の値上げは2015年10月予定
値上げ時期と地域差がある値上げ率
火災保険料の値上げはいつからかと言うと、『2015年10月1日から』予定されています。
値上げ率は全国で平均2~4%になるとされていますが、九州・沖縄など20%を超える大幅値上げが設定されている地域もあります。
地震保険が地域によって地震の頻度などで保険料が異なることは割と知られていますが、火災保険も実は同じ。
つまり台風などの自然災害の増加が見込まれる地域では、軒並み値上げ率が高くなっているということです。
地域によっては逆に下がる所もありますので、気になる方は契約されている保険会社にお問い合わせください。
火災保険料の値上げの理由
火災保険料が値上げされる理由は冒頭に書いた自然災害の増加が一因にあります。
毎年のように台風やゲリラ豪雨での土砂崩れや建物被害、突風・竜巻・大雪による建物損壊などが起こっています。
実は上記のような場合、契約にもよりますが、火災保険で補償されることが多いです。
そのため、保険金の支払いが増加の一途をたどり、収支が悪化しています。
環境問題も改善しているとはいえない状況で、この先の予測も難しく、さらに支出の増加が見込まれることが今回の値上げの大きな原因となっています。
長期保険の廃止で更に実質値上げ
現在、火災保険には1年契約だけでなく長期契約もあり、最長36年間までの契約が可能です。
しかし2015年10月から10年を超えて長期保険が廃止され、今までのような36年はおろか10年を超える保険契約が出来なくなります。
保険料は掛ける期間が長期になればなるほど割引になります。
それが26年も短縮されるのですから、たまったものではありませんよね。
ではどうすれば節約できるのか、現在の保険のタイプ別で考えていきましょう。
保険の見直しで節約しよう
10年以上の保険をかけている方
今の保険をそのまま継続の形が最善と思われます。
ただ、長期になると保険の内容が変わっていたり、補償額が過剰になっている場合があります。
過去の常識が今とは異なることもあるので、契約はそのままで、見直せるところがないか、再検討されてみてもいいと思います。
満期はまだ、契約期間が10年以下の方
満期を迎えていない場合の保険の解約はなかなか踏み切れないものですが、火災保険は途中解約してもほとんど残りの保険期間分の保険料が返ってきます。
あまり日にちはありませんが、この機会に掛け替えの検討も視野に入れましょう。
10年超える期間の保険は今回を逃すと掛けられませんので、この機会にご検討ください。
また、掛けられる保険をすべてつけている場合も多いので、無駄なものがないかチェックすることも大切ですね。
自分の身の丈に合った保険を掛けることが節約にもつながりますので、専門家である保険会社に問い合わせてみましょう。
検討中・これから支払いを始める方
10年を超える契約は2015年10月からできないので、長期契約の最後のチャンスとなります。
資金に余裕があれば、9月中に10年超の長期契約、一括払いにすると一番節約になります。
しかし金額が大きいので、決断できなかった場合も、10月を過ぎてからこの記事を見た方もガッカリしないで下さい。
10月から新しく築浅物件割引という制度が導入され、築年数によって割引率が設定されているのでご安心を。
どちらにしても期間は短くても長期契約がお得なことは変わりありませんので、無理しない程度に長期の契約を考えるようにしましょう。
編集後記
今や火災保険は火災だけでなく、自然災害にも備えられる有益な保険となっています。
お家を購入される際、住宅ローンなどと同時に契約される場合が多いので、なかなか見直す機会が少ない保険です。
今ある保険が適切かを知るいい機会ととらえ、内容を見直してみてはいかがでしょうか。