正月三が日をゆっくり過ごすため、おせちを買ったり、作ったりするご家庭も多いのでは。
初めてのお正月を迎えるにあたって、おせちを赤ちゃんにも食べさせたい、と思いませんか?
市販のおせちで食べられるのか、離乳食として使えるおせち食材や献立などを見ていきましょう。
Contents
大人のおせちは食べられる?
大人と同じ味付けは避けよう
おせち料理は日持ちするように味が濃い目に味付けにします。
また、冷めてもおいしく食べられるように、という意味合いもありますね。
離乳食の時期には不向きです。
味付けした後のおせちを取り分けて食べさせるのは避けましょう。
ひと手間加えて離乳食に
味付けされた一品の中にも、数は少ないですが、ひと手間加えて離乳食に出来ます。
ただし、ほとんどの食材が食べられる、1歳~1歳半のパクパク期(離乳食完了期)からになります。
〇黒豆 薄皮をむいて、沸騰したお湯でゆでる
〇かまぼこ 添加物の少ないものを選び、茹でて塩抜きする
栗きんとんや伊達巻は甘いので、喜んで食べてくれると思いますが、砂糖が多く使われています。
中には、はちみつを使用している場合も。
1歳以下の赤ちゃんにはちみつを与えるのは危険、加熱しても危険性は変わらないので、十分注意してくださいね。
市販のおせち料理は絶対NG!
市販のおせちで使えたら楽でいいな、と思われますよね?
しかし、味付けが濃いことはもちろん、添加物を使用しているものがほとんどです。
そう考えると市販のおせちはNGと言えます。
大人のおせち食材を離乳食に
おせちの味付け前の食材を使って、赤ちゃんの離乳食を作ってみましょう。
栗なしきんとん
ふかしたさつまいもを潰すか、濾すかして牛乳で伸ばします。
それをラップで包んで茶巾の形にして出来上がり。
甘みが足りないようなら、りんごのすりおろしなどを加えてみましょう。
離乳食初期(生後5~6か月)から食べられる献立です。
紅白なます煮
大根とにんじんを千切りにし、だし汁で煮ます。
離乳食初期で初めてだしを使う場合は昆布だしで煮ること。
離乳食でのだしの使い方はこちらの記事も参考にしてくださいね。
紅白のなますがあるだけで、彩りがぐんと良くなります。
大人用は塩もみした後、水洗いしてよく絞り、三杯酢で和え、お好みでゆずを加えるだけです。
わが家は最近、ミツカンの「いろいろ使えるかんたん酢」と和えるだけで済ませています(汗)。
甘さ控えめ伊達巻
卵1個に豆腐を20gほど加えて、フライパンで焼きます。
それを巻きすで巻いて、ゴムで固定してしばらく待てば出来上がり。
ふわふわの伊達巻の出来上がりです。
また、少しだけ無添加はんぺんをミキサーしてから加えれば、さらに伊達巻っぽくなります。
卵の白身も使うので、離乳食後期のカミカミ期(生後9~11か月)以降に食べられるメニューです。
お煮しめ
だしで煮るところまでは大人と一緒。
味付けする前に取り分けて赤ちゃん向けに作り替えましょう。
たけのこ、レンコン、ごぼうなどの根菜類は繊維が多く、アクが強いので、離乳食に初期・中期には使いにくい食材です。
また、こんにゃくはのどに詰まりやすい食材ですので、1歳から1歳半の離乳食完了期までは避けた方が良いでしょう。
使えるとしたら鶏肉、大根、にんじんあたりですので、それを時期に合わせてすりつぶしたり、細かくして離乳食に。
味付けはだしの味を中心にして、お砂糖と醤油で少し味付けしてみましょう。
編集後記
おせちを手作りなんて大変!と思われるかもしれませんが。
全ての種類を揃えるのではなく、簡単なものから挑戦してみてはいかがでしょうか。
お子さんの離乳食も同時に作れるので、安心、安全なうえ、とても効率が良く、経済的で、いいこと尽くしです。
いつもの料理と同じ感覚で作れるものばかりですので、ぜひ、作ってみてくださいね。