皆さんは子供の歯を毎日見ていますか?
歯磨きを子供に任せてしまってはいないでしょうか?
子供は自分の歯がどうある事が正常なのかが分かりません。
噛み合わせが悪ければ食べる事が遅くなるし、言葉の発音にも問題が生じます。
こういった事は親が見つけてあげないといけませんよね。矯正が必要であれば、早ければ早いほど良いそうです。
最近の子供の歯並びは悪くなっており矯正が必要な子が多くなっています。では、子供の歯と矯正について少しご紹介しましょう。
Contents
子供の歯について
乳歯から永久歯になるまでの時間は?
生後6ヶ月を過ぎた頃から子供に乳歯が生え始めます。
乳歯が全て生え揃い噛み合わせが安定するのは3歳以降です。
それから6〜7歳頃に乳歯の下で準備をしていた永久歯に生え変わります。
数年かけて親知らずを除く28本が生えそろうわけですが、その時期は大体12歳前後。
12歳には一生ものの歯が出来上がってしまうので親が責任を持って歯の状態を見てあげましょう。
乳歯は虫歯にしちゃいけない!
乳歯はいずれ抜けるものだからと乳歯の虫歯を軽く考えてしまう方がいますが、乳歯には乳歯の重要な役割があります。
乳歯の時期に噛む食事をする事で口の周りの筋肉が発達し顎が成長します。
顎が成長し大きくなることで永久歯が綺麗に並ぶのです。
また、歯は抜けた部分に寄ってくるので乳歯の下で準備をしている永久歯のスペースが狭まりガタガタの歯並びの原因にもなります。
乳歯は自然に抜けるその時まで大切にしましょう。
歯並びが悪い現代っ子
昔は虫歯の治療が歯科のメインだったのですが、最近は矯正が必要な子が増えてきています。
顎が小さかったり、永久歯が大きくなっていたりとその理由は様々な原因が考えられています。
元々永久歯のタネを持たない子もいるそうです。
子供が生まれたら将来の為に矯正貯金をする国もあるそうですが、日本もそれを広めていく必要があるかもしれません。
歯並びについて
歯並びを良くするには顎を大きく育てる
永久歯が綺麗に並ぶにはその土台となる顎の骨が十分に大きい必要があります。
乳歯が綺麗に並んでいるからといって安心できません。
永久歯は乳歯よりも1.2倍大きいので、その状態だと永久歯にとっては土台となる骨が小さいのです。
ではどうしたらいいか?答えはひとつ、顎の骨を大きく育てる事です。その為には良く噛む事!これに尽きます。
歯並びを悪くする癖とは
多く見られるのが口呼吸です。
前歯は口の周りの筋肉と舌が押す力のバランスで綺麗に下を向いて生えますが、口呼吸だと舌の力の方が強くなり出っ歯になる傾向にあります。
また、姿勢の悪さも顎の骨の歪みに影響し歯並びを悪くします。
頰づえや指しゃぶりなんかもそうです。
1日の中で短い時間のことでも、毎日毎日の積み重ねが歪みに影響しています。
歯並びを良くする為に生活の中で出来る事
先程もお伝えしましたが、綺麗な歯並びの為には永久歯の土台となる顎の骨を大きくする事が大切です。
その為には噛む食事をする事。
外でよく遊ばせお腹を空かし何でも食べるように習慣づけていくことが親の仕事になります。
また、噛む事がいかに大事かを子供に話す事も必要です。
噛む事が綺麗な歯並びに繋がり顔の形も整うよ!と教えてあげましょう。
矯正が必要なタイミングは?
うちの子は大丈夫?と気になることがあったら1度病院で診察してもらうと安心できます。
相談だけなら無料という歯科もありますよ。
目安として前歯の上下4本が抜け終わった後の両脇4本が抜けた頃が目安だとうちの子の場合は言われました。
ちょうど3年生ぐらいだったと思います。
子供の矯正は7歳頃から始める1期と12歳頃から始める2期があります。
矯正は保険が効かない!
矯正は高額なイメージですよね。
残念な事に矯正は保険が効きません。各歯科が設定している料金あり、かなり差があるのでよく確認しましょう。
ちなみに医療費控除の対象になるので、確定申告はぜひやりましょう!
一般的には1期と2期を合わせて約60〜100万円とやはり高額です。
1期で済めば半額ほどの金額で済む事もあります。
料金は病院によって異なり分割払いを取り扱っているところもあるので病院にご確認を。
また、治療費とは別で検診費用に1回/2000円〜5000円ほどが必要です。
例外として、医師の判断で手術が必要な場合は保険が適応される事もあります。
ちなみにうちの場合は、3年間矯正をしたのですが、1年ごとに10万の支払い(を3年間→トータル30万)+1回行くごとに5000円を支払っていました。
周りの友人にきくと、行くたびにお金のかからない歯科や全国提携して転勤がある場合も安心な医院もあるので、リサーチは十分にしましょう!
矯正の方法は?
矯正といえば金属を歯につけているイメージがありますよね。
専用の器具で歯の位置を動かし正常な位置に持っていくのです。
子供の場合1期と2期で治療内容が異なり、症状によって用いる器具も異なりますが、見た目が気にならないように歯の裏側につけるものや、透明のマウスピースなどがあります。
(ここからは歯科医の話を聞いて私が覚えていることなので正しいかどうかはちょっと微妙ですが)
1期と2期の決定的な違いは、1期の場合は口の幅自体を大きくできるかどうかだそうです。
子供が10歳ぐらいまでは頭蓋骨が柔らかくて、鼻筋のあたりを中心として5mmぐらい幅を大きくできるそうです。
(だから鼻炎の子が矯正したら鼻通りもよくなったって子供もいるんですって!!)
矯正の器具も、最初は歯に金属を付けるタイプではなくて、取り外しができて歯の裏に隠れ、歯や歯茎を横に押し広げるタイプのものでした。
だから2週間に1回ぐらい器具のネジを巻いて幅を広げる作業を私がしていましたよ。
半年間以上かけて幅を広げたのち、空いた場所に歯を並べる作業をしていたようです。
歯を並べるために表に見える金属を4つぐらいつけている時期もありましたよ。
中学生になって一応1期の治療は終了しました。
今のところきれいな歯並びを保っています。
編集後記
子供の歯は顎の成長の影響もあるので専門性が必要になります。
先生やスタッフの対応や病院の雰囲気など、自分と子供が通い続けられる小児歯科を探してみましょう。
矯正が必要となれば長いお付き合いにもなりますから病院選びは慎重に。
また治療に関しては親がヤル気でも本人が納得しなければ長い矯正の治療はスムーズに進みません。
小さい頃から、歯が体と心の健康に与える影響について家族で話し合う事も大切ですね。