ハロウィンの季節になり、街にはかぼちゃのランタンやおばけ、吸血鬼や黒猫などの雑貨が飾られ、街を華やかにしています。
アメリカの風習であるハロウィンが妙に日本の秋にマッチしていて、街の雰囲気は大好きです。
今回はずっと気になっていた、色の意味と登場するキャラクターの秘密についてご紹介いたします。
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ハロウィンの色といえば
黒の意味
黒がハロウィン本来の意味をよく表している色です。
それはずばり死と闇。
死者を迎えるお祭りがハロウィンで、死者を迎え、霊を鎮める意味があります。
日本でも黒は喪という意味を持つので、世界共通なのかもしれませんね。
オレンジの意味
ハロウィンのオレンジ色は、かぼちゃの色、という理由もありますが、本来は収穫を意味します。
収穫祭の意味合いもあるので、これは当然ですね。
日本では橙(だいだい)にあたりますが、縁起が良いとされています。
そして赤と黄のイメージの良いところを取っていて、とても人気のある色です。
雑貨を飾る時にもオレンジだけでは変化がないので、差し色で赤や黄を使うと良いアクセントになります。
紫の意味
ハロウィンの色として意味を持つのは、オレンジと黒とされています。
では紫はというと、月明りで少し明るくなった夜空を表しているのでは、と言われています。
紫のミステリアス・神秘な印象が、ハロウィンの不思議な雰囲気に合うため、使われたようです。
日本では昔から高貴な色とされていましたが、その怪しげな雰囲気からのようです。
オレンジ・黒がなぜ使われるか、考えたこともありませんでした。
しかしこの3色が組み合わさると、ハロウィンらしさが際立ちますね。
かぼちゃでなくカブだった?
オレンジのかぼちゃ、名前をジャック・オー・ランタンといいます。
昔アイルランドにジャックというどうしようもない酔っ払いの悪人がいて、彼は死後、天国から追い出され、悪魔にも嫌われて地獄からも締め出されました。
魂の安住の地を求めた彼は、永遠に世界中を放浪する時に足元を照らす為、カブをくりぬいてランタンを作ったという物語から来ています。
それがアメリカに伝わった時に、その当時なじみがなかったカブからかぼちゃへ変わった経緯があります。
それを魔よけとして置くようになったということのようです。
カブが街にあふれる光景は今では想像つきませんね。
魔女と黒猫が登場するワケ
魔女に仮装する理由
ハロウィンの夜には、あの世とこの世の境目がなくなり、死者の魂が家族の元を訪れるとされていました。
その中には悪い霊もいたので、その霊を怖がらせ、追い払うため、逃げ出すために仮装をしたのが始まりのようです。
また悪霊達から目をくらまし、自分の身を守る為だったとも言われています。
それがいつしか子供達に不気味な仮装をさせて町中を歩かせたのが、仮装のはじまりとされています。
外国人の方が日本では大人も仮装するんだ、と驚かれるのにはこういう理由があるようです。
元々黒い服であるべき魔女が紫なのは、月明りに照らされていたからかもしれません。
しかし今、紫魔女が多いのは怪しげでミステリアな雰囲気を醸し出す意味合いが強いでしょうね。
大人が着ると少しセクシーに、小さいお子さんが着るとキュートに見えるから不思議な色だと思います。
海外では紫の魔女は見かけませんので、黒髪の日本人に黒に近く、さらにつややかで映える色が仮装にぴったりと言えるのではないでしょうか。
黒猫は魔女のつかい
ハロウィンでは黒猫が良く登場しますが、これは、黒猫が魔女のつかいだと信じられてきたからです。
魔女は黒猫を馬に変えていたとの言い伝えもあります。
もし、翌日に黒猫が疲れた様子なら、お疲れさま、と心の中でねぎらってあげてくださいね。
編集後記
オレンジはそこまで深い意味があるとは知らず、ただ単にかぼちゃの色と思っていました。
でもよく考えれば、オレンジ単体だと元気で明るい、太陽など、真逆なイメージになってしまいますよね。
黒や紫があることで、ハロウィンというイメージが成り立っているんだな、と改めて思いました。
他にも赤・黄色が使われる場合もありますが、オレンジが赤と黄で成り立っていて相性が良いからのようです。
仮装やインテリアを選ぶ時に、参考にして頂けたらと思います。