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松岡修造のテニス合宿~子供を短期間で変える熱い言葉に大号泣!

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松岡修造さんほど、誰からも愛されているアスリートはいないのではないでしょうか。
その松岡修造さんが、悩みを抱えた子供たちと、2泊3日のテニス合宿をしました。
妖怪ウォッチやラッスンゴレライ、ランニングマンを取り入れた謎!?な練習法も登場しましたが、子供と接する態度は真面目そのものです。
果たして子供たちの心は強くなるのか、その中の2人の子供の姿を追っていきます。

緊張すると頭が真っ白になる女の子

参加した理由の裏に

その子の名前は夏希さん、笑顔のかわいい小学校4年生です。
練習途中の、ある発言が私の心に引っかかりました。

『頭白くなって、適当にやってた』

練習の途中、泣きながら彼女はそう言いました。
問題なのは適当にやっているという点なのでは。
適当にやる、それは...何かをごまかそうとしているのではないでしょうか。

父を気遣うあまりに

お父さんの為にテニスをやっている、恩返しがしたい、と彼女は合宿前に話していました。
そんな彼女に、最終テスト前に渡された父からの手紙にも父親の複雑な心境が綴られていました。
海外勤務であまり遊べなかったことで、自分の好きなテニスを娘が気を遣ってやっていて、プレッシャーになっているのでは、と。

そして彼女が話し始めた本音...。
お父さんが怖くてあまりうまく話せない、と戸惑っていた時に、テニスを通じてコミュニケーションがとれ、この良好な関係を続けたい思いだったようです。

親が子に気を遣われるときほど残念で悔しいものはない、と松岡さんは言いました。
実は、主人と昼間、同じことを話していたのでびっくり、偶然とはいえドキッとしました。

「プレッシャーをかけないで、素直に応援してほしい。」
父親に本心を言うことが出来ました。

-まっしろな自分を夏希色に-
松岡さんが彼女に送った言葉です。

どちらも相手を思いやっているのに、上手くコミュニケーションが出来ない父娘は多いと思います。
しかし彼女は最後の壁を乗り越え、お父さんの胸に飛び込み、父とやっとコミュニケーションが取れました。
テニスを通じて、松岡さんを通じて夏希色...自分らしさを見つけた瞬間でした。

いじめで不登校になった男の子

参加させるか迷うほどの状況

2年前、いじめが原因で不登校となり、今も休みがちな、小学校5年生の悠陽(はるひ)くん。
松岡さんもこの男の子を参加させていいものか、と悩んだようです。
半年前にテニスを始めたことで、少しずつ前向きになった悠陽くん。
このタイミングでのテニス合宿への参加は、何気ない一言で彼を傷つけ、逆の方向に向く可能性もあります。
しかし、自分を変え強くなりたい、という彼の意志を感じ、引き受けることになりました。

食い違う親子

母親からの手紙には、2年間よく頑張った、自分の心に自信を溜めていってほしい、と。
これからも家族一緒に助け合いながら進んでいこう、と書かれていました。

しかしこの言葉に対して、今まで一人だったからどうでもいいと思われている、ほっておかれて寂しかった、と告白します。
これは推測ですが、ほっておいたのではなく、父と母はどうしていいのか分からず、そっと見守っていたのではないでしょうか。

-はるひ、君は強いんだ-
松岡さんは彼にエールを送ります。

まっすぐに彼を見つめ、辛いことを経験したからこそ、強いんだ、と励ます松岡修造さん。
自信なさげに小さな声でしか話せない彼に、テニスコートを離れ、遠くの自分に聞こえるように話すように促します。

苦しんだ分だけ強い

最後は力を込めてボールを打ち返した際、ヒャ!っと思わず声を出し、力強くラケットを振り抜きました。
松岡さんはこの思わず出た声が大切だと、それさえも出せなかった彼が、感情表現ができた瞬間でした。

苦しんだ、辛い分だけ君は強い、と語る言葉に大きくうなずく彼は頼もしい表情でした。
「これからもたくさん辛いことがあると思うけど、守ってください。」
と胸の内を話す場面は、やっと自分の辛さを親と共有しようとしているのでは、と思わせるシーンでした。

たった3日間でここまで変わることが出来るんだ、と、子供たちが成長する力とそれを引き出す松岡修造さんに驚きました。
松岡修造さんのテニス合宿は、よく褒め、よく叱り、子供と共によく泣き、よく笑い、感情豊かです。
あるゲームで子供に負けて本気で悔しがる姿を見せ、笑ってしまいましたが、それも大切なことなのかもしれません。

子供の世界はとても狭く、大人から見れば簡単に解決できることも、抱え込んでしまう、今回改めて感じました。
親の心子知らず、子の心、親は更に分からないようです。
時には第三者を通してでも、真正面から親子で話し合うことが大切なのかもしれない、と思いました。

編集後記

何かを成し遂げた人が語る言葉の重みはとても大きく、時に子供にでも大きな影響を与えます。
松岡修造さんの言葉は、重みがあるのに面白い、稀有な例だと思います。
マイナスとマイナスを合わせるとプラス、無理は無理じゃない、と語ったときはなんや、それ?と思い切り突っ込んでしまいましたが(汗)。
テレビでここまで泣いたのは、本当に久しぶり、それと共に爆笑もして、私までスッキリ、松岡修造恐るべし、とてもいい勉強をさせてもらいました。

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